シンガポールの国民の祝日は、日本の祝日とどのような違いがあるのでしょうか。私も長年シンガポールに住んでいますが、そういえば祝日に意識を向けたことが無かったなと思い、改めて違いを調べてみました。
年間の国民の祝日日数

Ref MOM Website https://www.mom.gov.sg/employment-practices/public-holidays
シンガポール:11日
日本:16日
なんと日本が5日も多いのです。シンガポールでは11日しかなく、日本では1.5倍の16日。労働関連の規制や国民性の違いもある気がしています。シンガポールでは、被雇用者はMedical Leave(傷病休暇)が与えられていて、また多くの人は有給を全て消化します。一方日本では真逆で休みを取る人は少ないため、国民の祝日が大事、といった背景もあって、日本では祝日が多く、シンガポールでは少ないのかな、と思われます。※個人の想像です
2015年、シンガポール独立50周年の特別祝日
シンガポールでは特別な祝日が追加されることは滅多にありません。ただ、2015年にこの例外的な祝日が設けられました。
2015年はシンガポールの建国50周年で、この50th Anniversaryを祝って、8/7が特別な祝日になりました。(しかし恒久的な祝日にはならず2015年の1年限り)
この年は各所でシンガポールの50回目の誕生日ということで、”SG 50” を掲げて色々なイベントが催されました。8/7は金曜日で、8/8が土曜日、8/9が日曜日・建国記念日ということで、8/10が代休、とお祝いをするための4連休を政府が作った形になります。そこに合わせて、コンサートやパレードが開催されたり、各所への入場が無料になるなど、お祭りムードを醸し出し、盛大にお祝いをすることになりました。
シンガポールの祝日の特徴
シンガポールの祝日に見られる特徴は、一言で言うと多民族国家ならではの祝日、と言えます。シンガポールの国民は主に中華系、マレー系、インド系から成り立っており、宗教も仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、他・・・と多種多様です。
こうした民族的・宗教的な節目をお祝いする祝日が多いのがシンガポールの特徴です。
- Chinese New Year ー 中華系、旧正月
- Good Friday ー キリスト教、聖金曜日
- Vesak Day ー 仏教、ブッダの生誕やその教えを祝う、スリランカ、バングラデシュ、チベットなどで祝われる
- Hari Raya Puasa ー マレー系、イスラム教、ラマダン(断食)の終わりを祝う
- Deepavali ー インド系、ヒンズー教、光の祭り
こうして並べると、シンガポールは多民族・多宗教・多文化国家であり、かつその多様性を上手く許容しようと努力していることがはっきりと分かります。
多様なシンガポールでのビジネス、生活
シンガポールでは多様な人々が集うアジアのビジネスのハブになっています。世界から集まる人々とのビジネスは刺激的です。またシンガポールの多様性に触れることは語学力、感性の豊かさや視野の広さにつながる、ということで多くの方がお子さんの教育のために移住して来られます。
こうしたシンガポールでの会社設立や移住に関するご相談がお有りの際は、シンガ・カンパニー・サービスまでご連絡ください。