6月1日、シンガポールではようやくCircuit Breakerが終了となり、6月2日から外出規制が緩和されます。この規制緩和に伴い、シンガポールでの外出やオフィスへの出社、また学校や別居家族への訪問など社会活動が一部可能になります。しかしながら、全ての緩和は条件付きのため、この条件に違反すると罰則が待ち受けていることには変わりありません(初回違反者は10,000SGDの罰金and/or懲役)。引き続き、規制に注意をしつつ外出するよう、ご留意ください。
6月2日からの外出規制サマリー
プレスリリース(サーキットブレイカー解除の概要)
https://www.gov.sg/article/ending-circuit-breaker-phased-approach-to-resuming-activities-safely
ポイントは以下です。
Safe Workplaces
特定の業種のみ、Safe Management Measuresを実行することで、オフィス勤務を再開できるようになります。しかしながら、Work From Homeが可能な場合は継続すること、となっています。あくまでも「どうしても必要な場合は」特定業種のみ再開可能であることに注意が必要です。
また、小売業や外食のイートインは変わらず原則営業不可です。許可がされる業態は、Close contactが少なく感染拡大につながらないと考えられる業種のみになっています。
Safe Home and Community
両親もしくは祖父母の訪問は可能になります。1日1回かつ訪問者は同居世帯からのみで2人まで、と制限がついています。結婚式、葬儀なども若干緩和されていますが、制限は変わらずあります。友人を訪問する等は変わらず全面禁止されています。
Safe School
小中学校は再開、卒業年の学年は毎日、それ以外は週毎で自宅学習と学校登校を行います。マスクやフェイスシールドの着用が義務付けられています。その他(保育所等)は徐々に今後再開していきます。
Safe Care
ヘルスケア、予防医療といった生活必需サービスについては継続、漢方医療や整体など一部規制が緩和されます。
オフィスへの出社
オフィスへの出社は、Essentialな業種および今回の緩和対象業種であれば可能です。許可を得る必要はありません。許可なしで出社できる緩和対象業種はPrimary activityに登録されているSSIC(業種コード)で設定されているため、まず自社が緩和対象になっているか、オフィス出社の前に必ずご確認ください。SSICは自社のBusiness profile(Bizfile)でご確認ください。他必要な対処事項に★をつけてあります。オフィス勤務を再開する場合は要チェックです。
オフィス勤務再開にあたっての規制サマリー
★ 6/2以降、許可なく業務再開できる業種のSSIC一覧
https://covid.gobusiness.gov.sg/guides/permittedserviceslist.pdf
緩和対象の場合、オフィスに出社する可能性のある従業員の人数を申告する必要があります。以下のリンクから登録が可能です。(1.画面右上のアイコン ⇒2.Exemption/Application Status ⇒3.右下に行ってGeneral/Resumption⇒Email addressを入力、チェックマーク ⇒4.右側で従業員数を登録、となります)
★ 従業員数登録
https://www.gobusiness.gov.sg/exemptions/login
(登録のガイドもあります)
https://covid.gobusiness.gov.sg/guides/EssentialManpowerRegistrationGuide.pdf
合わせて以下のFAQがよくまとまっていますので、必要に応じて参照ください。
6/2以降の業務再開に関するFAQ
https://covid.gobusiness.gov.sg/faq/resumptionbusiness
オフィスへの出社を再開する際、以下にあるSafe Management Measuresを実行することが求められます。Safe Management Measuresは義務なので、オフィスを再開する場合は必ず目を通して追いてください。
https://covid.gobusiness.gov.sg/safemanagement/general/
https://www.mom.gov.sg/-/media/mom/documents/covid-19/annex-a-safe-management-measures.pdf
主な規制は以下です。
-
- 常にマスクを着用すること(接客の場合は、サービス側・顧客側の双方)
- 各所(例 オフィスの場合机、店舗の場合列にならぶ場所)で1mのソーシャルディスタンシング
- オフィス等での集団活動の禁止(例 昼食を一緒に取る、誕生日でイベント、等)
- SafeEntryによる訪問者・従業員の記録(https://safeentry.gov.sg/deployment)
★ SafeEntryは事業者がオフィスを登録し、訪問者がQRコードを読み込むことでCheck inする、
あるいは事業者がICをスキャンしてCheck inする仕組みです。
https://www.safeentry.gov.sg/#register-container
※ 感染者が出た場合のトレースのため、事業者はSafeEntryを実施することは義務となります。
その他、業種ごとのガイドラインは以下です。
https://covid.gobusiness.gov.sg/safemanagement/sector/
例:Retail・F&B
外出・国境規制に関する今後
いくつかの重要な発表は以下です。
- Phase 2への移行については、6月半ばに発表がありそうです。このタイミングで外食やソーシャルアクティビティ(友人に会う等)も緩和される予定です。※ただし、全てその時点での状況次第です
- 国境をまたぐ移動については、シンガポールと各国間で議論が進んでいます。14日間の自宅待機も、国を限定して解除されるかもしれません。※残念ながら現時点では日本はこの検討中の国の中に入っていません。今後のアップデートが待たれるところです。